2014年4月6日

「私はいま、とても胸を弾ませているので、その音を残しておくことにしました」


豊島という島で
自分の心臓の音を録ってくれる場所がある。

海が目の前に広がる、
小さな島の中の小さな浜辺の隅の小さな部屋の中で
なにとはなしに願掛けのような気持ちで、
自分の心臓の音を残すことにした。

一分間、息を殺して、静かに音を録ってもらう。
息は殺せても、心臓は簡単に死なないんだなということに
改めてバカみたいに感動した。
何万人の登録された心臓音の中で自分の音がどれなのか、
すでにわからなくなってしまった。

紛れてくれたほうが、なんだかほっとする。
それは私の夢の音です。