2016年4月2日

桜の後遺症





歌手でも作詞家でも作曲家でもないけれど
前代未聞の大ヒット曲を作れる気持ちが本気で沸いてくる季節が
今年も平和にやってきた。

記憶を辿ることも、未来に思いを馳せることも
満開の桜を見てると忘れてしまい、
ただただ、目の前にある美しい風景だけを、
こぼさず感じていたいと、

そういう感じの詩を書いて、
唯一知ってる4つのコードでメロディーをくっつけて、

完成させたらレコード会社にこの曲を送って、
そしたら予想以上にいいねなんて言われて
デビューして引っ張りだこになっちゃって、
そんなつもりじゃなかったのになんて言いながら
テレビにもたくさん出るようになったりして、
年末の紅白にだって出場して、
ああ寝るヒマもないやと少しだけボヤキつつも、
この曲はこれからも多くの人を感動させ続ける名曲と言われるようになって、
来年桜が咲く頃にはきっと、
音楽の教科書を塗り替えてしまっているかもしれない。

そんなことになってしまったらどうしよう。

そんなわけで、例年のごとく、
これからできるはずの大ヒット曲を、春風に乗せにちょっとそこまで。

だって今年もこんなに桜に感動しているんだから。