2016年11月30日

静かな湖畔の花咲く森の影から










静かな森の中で、
音痴な鳥が、とても小さな声で歌を歌っている。
世界の邪魔をしないようにと、
たったひとり木影で歌を歌っている。

それでもいつか、
誰かに聴かせる日が来るかもしれないからと、
真面目に練習したい時は、
嵐の日を待って、
雨風が踊り狂う中、少しだけ大きな歌うのだ。

その様子をいつもこっそり見ていたウサギ
その音痴な鳥と友だちになる方法をずっと探している。
静かにひっそりと探している。

一年ぶりに咲いた花は
一年前と変わらぬその様子をただただ見守っている。